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クツナ先生のカウンセリング日記

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2006年03月
 学校に行かなくなった(あるいは行けなくなった)子どもを見ていて
何故だろう? 何とかしてあげたい! と、
親は誰でも思うものでしょう。

何かのきっかけになれば・・・と
フリースクールに救いを求める方も増えています。
子ども本人が、親の気持ちを理解できない場合や
受け入れられない場合、拒否する場合・・・も多いのです。

今日は、ある親子のチャレンジをお話します。

B子は、不登校気味になっていました。
当然のことながら母親は心配します。
思いあまって自分の姉に相談したところ、
フリースクールに行ってみたらと勧められたのでした。

ある日、B子と母親がやってきました。
フリースクールからの帰り道、B子はずっと不機嫌でした。
B子は、勉強が嫌いなのではありません。学校がイヤなのです。
学校へ行かない=勉強嫌いと思われるのがたまらなかったのでした。
単純にそう扱われることに反発しているようでした。

周りの大人の言葉や態度に敏感に反応しています。
こちらが口にしていないことでさえ、勘ぐってしまいます。
何を話したのか?
自分がどう思われているのかが気になって仕方ない。
でも、それを悟られたくはないのです。

「間違っていたらごめんね」
母親が素直に謝っても、機嫌は直りませんでした。
フリースクールに来る子には、いろいろな理由があります。
私たちは、一人一人違うその理由を、原因を確かめたいと
日々、勉強だなと考えさせられています。

蒲郡で開催された「全国ひきこもり親の会」に参加しました。
年々増えていると伝えられているひきこもり。
臨床心理士の池田佳世先生のお話を聞きました。

ひきこもりを解放していくには、
とにかく子どもの気持ちを聞くこと、
そして無条件で受け入れること、
たとえ、どんなに時間がかかっても
親子が本音で向かい合えるようになるには大切なこと。

どんなに無理を言っても解ろうとしてくれる親がいると
子どもにとって「家庭」が自分の居場所になるということ。
そこからやがて、気持ちは社会へと向かっていくのだと
でなければ、本当の解放にはならないのだと言うお話でした。

池田佳世先生の著書「困った子ほどすばらしい」は、お奨め。
親と子の会話を快話にするテクニックは、かなり参考に・・・。


NHKラジオなどで教育相談をなさっている、
内田良子先生のお話を聞きました。

調子が悪くても学校を休めない子は、
目に見えない不登校です。
学校を休むことを否定的に考える人が周りにいると、
反って不登校が増えてきます。
投稿者 kutsuna 25日 16:45 | コメント(15)
人はそれぞれ、得意なことや苦手なことがあります。
大抵の場合、苦手なことはうまく隠していたりします。
けれど、その苦手なことが一番の問題になる場合もあるのです。

中学生のA君は、小学生の時から電話に出ることができません。
何を話したらいいのか分からなくなってしまった。
それがきっかけです。
電話のベルに怯え、鳴り終わるまで待っています。
フリースクールでも友だちの中に入っていけませんでした。

ある日、午前10時を過ぎても現れないので電話をかけてみました。
いつもは、A君のおばあちゃんが出てくれます。
「先生、ぼくだよ。これから行くよ」
7年ぶりのA君の電話でした。

小さな一歩を踏み出すのには、たくさんの時間が必要なのです。

中学2年生のB君が、初めてフリースクールに来た日、
みんなで車に乗って緑ヶ浜公園に行きました。
次にB君が来た時、同じように出かけようとしたら
車に乗ることができませんでした。

何故?
車もメンバーも同じです。

それは、簡単な理由でした。
B君が先に乗ったか、最後だったか・・・の違いです。

小学2年生の頃、ひどいいじめにあったB君は、
同年代の子どものグループに入っていけなかったのです。
みんなと一緒に食事ができるまで、
「おまえなんか親じゃない!」
そんな言葉を耳にしたことはありませんか?
こんな風にキレてしまった子どもは、
吹き出す思いの流れを止めることができません。

止めて欲しいという思いがあっても、言葉にはならないのです。
だからこそ、それは乱暴な行動・・・暴力となって表れます。
暴力を止めさせようとする親に向かって
堰を切ったように吹き出してくるのです。

本当は、こんな時こそ向かい合うチャンスなのですが・・・
体力的にも親を越える頃ですから(親の身長を超える頃でもあります)
怖くてなかなか向かい合うことができないようです。

子どもは、力や権限で自分を押さえつけ命令してきた親に対し、
今までの我慢が一気に吹き出しているのです。
それなのに、
向かい合うどころか、逃げてしまう父親が多いのも現実です。

こんなことがありました。
その父親自身が、殴られて育ったという生い立ちを持っていました。
だから、殴った父親を嫌悪していたのです。
にも関わらず、親子げんかでは自分の息子を殴りつけてしまいます。

ある日、自分が息子に嫌われていることにも気づかず、
「出て行け!もう、二度と家には入れない」と追い出し、
本当にカギをかけてしまいました。
そして、私に電話をかけてきたのです。
学校に行きたいのに行くことができない。
このような声が、とても多く寄せられています。
「学校に行きなさい」「学校へ行かなくちゃ」でも・・・

ある日、一人の高校生がフリースクールにやって来ました。
数学の先生とのトラブルだそうです。
問題が全部できたので、少し休憩をしていた生徒に、
「このやり方は、私が授業で教えた方法ではない」と言い、
教えた方法でやるように指示したと言うのです。

答えは全部合っているのに、全問不正解とされました。
まだ他の解き方があるのではないか・・・
そう考えるところに数学の楽しみがあると、私は思っています。
今回のこの先生の考えには納得できないものがありますが、
それでも私が学校と生徒の間に入り、少しずつ解決の方向へ向かっています。

この問題は、教師の資質を知る上で興味深い問題だと思います。
学校によって、対応の仕方がいろいろなのも興味深いですが・・・。
数年前には、今回の生徒の解き方が別の方法として
教科書に印刷されていたのです。

使用している教科書に書いてない解き方は、指導対象になるなんて
教育のあり方そのものに疑問を感じてしまいます。

この先生が、生徒の解き方を認めたくなかったのは何故なのでしようか。
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Profile
kutsuna
所在地 愛知県
「りんごは青い」と言った子どもに、教師が「りんごは赤いものだ」と正した話を聞きました。感じ方は一人ひとり違ってあたりまえですし、実際、青いりんごもあるのです。
 普通とは何でしょうか?人と違うとは何を意味するのでしょうか?その子は翌日から学校へ行かなくなりました。一般的であれば、誰にも理解されやすく社会の中では生きやすい、そういうことかもしれません。しかし、形にはめて強いるものではないのです。みんなと違ったものを排除する。そんな傾向が多く見られるような気がします。
 排除されたこの中には、案外個性を伸ばして大成する子もいるかもしれません。しかし、生き方を身につけていない未熟な魂は、方向を失ってさまよいます。
 そんな子どもたちを「放ってはおけない。救わなくては。」と、校内で暴力をふるったひとりの問題児を引き受けたのがきっかけで、ついに自宅を開放して、フリースクールを始めました。

 今までに関わってきた子どもたちはこの5年間で、530人を超えました。「死にたい」と言い続けてリストカットを繰り返す少女や、「誕生日に自殺する」と宣言する少年など。悩む原因が何なのか分からないこともあります。
 しかし、そんな彼ら、彼女たちにも、たった一人の、たった一人の一緒に悩み、考えてくれる人が居れば、安心して眠ることができるのです。
 私たちはそんな子どもたちを「家族」として迎え入れ共に悩み、共に考えながら活動を続けています。
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