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クツナ先生のカウンセリング日記

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2006年07月
前回お便りから、会話についてのヒントを書きました。
今回も会話について書きたいと思います。

親はまず「そう」「そうかな」の言葉だけにしてみる。

「快話」とは、すっきりしているものです。
「不快話」とは、会話の後にイライラ、ムカムカが残るものです。

暴力のときでもよく観察してみると、
最初は「言葉の暴力」が始まります。
そこで、反論するとあとはエスカレートしていくだけ。
ですから、まず沈黙しましょう。

ガムテープの母です。
(口にガムテープを張ったつもりになりましょう。)
そして、
「そう」「そうだね」「そうかしら」「そうかな」
の言葉だけを出すようにしましょう。


いくつかの例を紹介しましょう。

①学校へ行きたくない
(不快話)
 子)学校へ行きたくない。
 母)そんなこと言わないで行きなさい。
   学校へ行かないと高校へ入れないわよ。
 子)人に会いたくない。
 母)そんなわがまま言っちゃいけません。
   人は生きている限り人と会わないで暮すなんてできないでしょ。

●母親は言い負かしたつもりですが、
 子どもの心は本当に行きたくなくなってしまいました。

(快話)
 子)学校へ行きたくない。
 母)そう。
 子)人に会いたくない。
先日、お便りの質問がありました。
「中学生の男子の対応に悩んでいるので、アドバイスください。」
という内容のものでした。

春頃、2ヶ月ほど不登校になりましたが、
夏休み前に、学校へ行くようになりました。
しかし、家の中にいると母親や父親に対して
乱暴な言葉を使うことが多くなりました。

先日も父親が先にお風呂に入ったことで、怒り
「気持ち悪い」「ウザイ」「あっちへ行け」
というので、
父親も怒ってしまい
「そんな事を言うやつは家を出て行け!!」
と言ってしまったのです。


(私のコメント)
子どもに「気持ち悪い。」と言われたら、
大人は「おお、そうか。」と受け入れ、
時間を待つようにします。

まず同じ土俵でお互いを理解する努力が大切です。
「お風呂の問題」で「家を出て行け」は話す土俵がなくなります。

「気持ち悪い。」→「そう。どうしたらいいかな?」
相手の気持ちを本人から聞くことが最も重要に思います。

土俵が違うとは、
車に乗りながら風景を眺めている大人が、
走っている子どもに「がんばれ」と
言っているのと同じように思います。

一緒に散歩すると子どもたちが言う
いろんな「わがまま」や「文句」を否定しなくなります。

石につまづくこともあります。
全てを載せることはできませんが、感謝の気持ちを込めて
多くの方から届いた手紙を紹介したいと思います。

(Mさんより)
私も子育てにおいて少なからず反省させられています。
この本は数多くのご経験から編み出された
貴重な心理描写が手に取るように解り、
心に訴えるものがあり、
現代の子育てに少なからず悩んでいる方々にとっては、
救世主となるでしょう。

私も読み終えたら次々と知人に
読んでもらうようにしようと思っています。


(R氏)
現代社会の大きな課題であります、
子ども達の心の問題に取り組まれていることに敬意を表します。
私の地域の図書館にも是非5冊贈らせてもらいます。


(Tさん)
人との関わり、人のだれでもが持つ
心の闇の部分と相たいされている沓名さんの
忍耐と見守りは、なかなか普通ではできないことですので、
「すごいナ」と感じております。

私は海外添乗員になって約10年間ほど
あまりに忙しすぎたので、一呼吸おきたいのもあり、
在家の尼さんになりました。
法名もつけていただき、
衣をつけお寺に通いながら修行をしております。


(Iさん)
泣きながら一気に読んでしまいました。
先生たちにも勧めてみようと思います。


(Kさん)
とてもあたたかく、
今回は、前回紹介した女性のお手紙への
私のコメントをのせたいと思います。

(私のコメント)
リストカットを経験した彼女が、
リストカットをしている子に口がさけても
「悪いことだよ。やめなさい。」とは言えない。
と書いてくださったように、
リストカットをただ「悪い、やめろ」では
良くならないことを知っていることは、重要だと思います。

苦しんで、苦しみから抜け出す糸口を捜し続けていることを
よく理解しなければなりません。

冷静さを失っている人の辛い気持ちは計り知れません。

答えは誰にも分からないかもしれません。
でも、理解しようと努力する心を
大切にしなければいけないと思います。

その心が伝わった時、
本人が自ら答えを出してくれるのではないでしょうか!?


多くの苦しんでいる人を支援するには、
いろんな方面のいろんな考え方が大切だと思っています。
「お手紙ありがとう!!」私どもの出版した、『もうひとつの家族 ドアのない部屋から』を読んで
多くの方からお便りを頂きました。
その中のいくつかを私のコメントも交えながら
ご紹介したいと思います。






<リストカット、拒食などの経験をした女性から>

本を読んで自分の一番苦しかった時のことを思い出しながら、
彼らの気持ちがすごく痛くて涙が出ました。

リストカットはやめるのに、ほんとうに大変で、
時間がかかると思う。
今でも苦しいと切りたいって思う事があります。

今の私には切れません。

みんなを悲しませたくないのも一つあるけど、
たいはんは自分のためです。

首をつった子の話も分かる。
私も同じだったから。
でも、今は2つとも本気でできないのは、
死ぬことがこわくなったから。

昔は死んだっていいと思っていた。
どうってことないって思っていた。

でも今は守りたいものがある。
大切な人がいる。

それでも、もうやめちゃいたいと思うときもあるけど、
もう少し生きてみてもいいかなって思えるようになってから、
少しだけ見える世界が変わったのかもしれません。

いじめ、登校拒否、拒食過食、リスカ、ひきこもり
いろんなことをしたから、
この本を読んでいっぱい、いっぱい泣きました。

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Profile
kutsuna
所在地 愛知県
「りんごは青い」と言った子どもに、教師が「りんごは赤いものだ」と正した話を聞きました。感じ方は一人ひとり違ってあたりまえですし、実際、青いりんごもあるのです。
 普通とは何でしょうか?人と違うとは何を意味するのでしょうか?その子は翌日から学校へ行かなくなりました。一般的であれば、誰にも理解されやすく社会の中では生きやすい、そういうことかもしれません。しかし、形にはめて強いるものではないのです。みんなと違ったものを排除する。そんな傾向が多く見られるような気がします。
 排除されたこの中には、案外個性を伸ばして大成する子もいるかもしれません。しかし、生き方を身につけていない未熟な魂は、方向を失ってさまよいます。
 そんな子どもたちを「放ってはおけない。救わなくては。」と、校内で暴力をふるったひとりの問題児を引き受けたのがきっかけで、ついに自宅を開放して、フリースクールを始めました。

 今までに関わってきた子どもたちはこの5年間で、530人を超えました。「死にたい」と言い続けてリストカットを繰り返す少女や、「誕生日に自殺する」と宣言する少年など。悩む原因が何なのか分からないこともあります。
 しかし、そんな彼ら、彼女たちにも、たった一人の、たった一人の一緒に悩み、考えてくれる人が居れば、安心して眠ることができるのです。
 私たちはそんな子どもたちを「家族」として迎え入れ共に悩み、共に考えながら活動を続けています。
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