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クツナ先生のカウンセリング日記

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2008年06月
 いろいろな年齢で入学してくる生徒たち。20代で高校の資格をという人もいます。電話の向こうは、もう親からの支援もなく、自分の手で動かなければならないから、その気持ちが伝わってきます。
 また高校中退から家にひきこもり、何年かして通信に入ってくる人もいます。当然他の転入生とは年齢が違います。そこに目に見えない言葉や視線や過去の自分や現在の自分がどう存在感をもって対処したらよいのか、揺れ動きます。
 高校3年間の子どもたちの心の中は、揺れ動いています。不登校になるまでに苦しみ、不登校になってから苦しみ、ひきこもりになってまた社会や家庭の中で葛藤し、通信になってからもと彼らの心の中はさまざまです。
 17歳の通信の子が父親を殺したというニュースがありました。
家族と子どもと青年と、問題はいろいろなところで出ています。
もうすぐスクーリング。長野は雨でしょうか。今年もまた子どもたちと同じ時間と場所を共有してきたいと思います。
パパさんがスモーキーマウンテンの子どもたちのために「こどもたちよ、あなたの夢は何ですか」のテーマで考えたデザインシャツが出来上がったとのメールが届きました。このゴミの山から脱出し、世界に飛び出す子への支援を私たちもしていきたいと思っています。
 この8月にはまた古着を彼らに送りたいと思います。送料150000円をそのまま送った方がいいのか、何かいろいろ考えます。
 また「地球のものさし」の子どもたちの書いた感想文へのコメントも載せられていました。子どもを救う大人がここにもいました。素敵な出会いであり、大切にしたいですね。
 どんぐりの植樹も無事終わりました。温暖化へのわずかな一歩です。
niceの人たちの雨の中の作業のおかげで、山は本当にきれいになりました。
子どもたちの居場所です。生活の中で生きる環境にしたいですね。
この森のスクールから離れることはできないのに、「このスクールの意味はあるのですか」と見もしないのに行政は言ってきます。
今日は雨が心配でしたが、子どもたちと地球温暖化に向けての取り組みを話し合い、里山にどんぐりを植えることができました。19本のどんぐりが無事大きく育ってくれるといいですね。明日は高校生と大学生の部です。50本以上のどんぐりの植樹になります。2030年には気温もかなり上がります。子どもたちの未来に少しでも優しい環境をと願います。里山にどんぐりの木が成功する確率は悪いです。だからこそ、多めの植樹をしておかなければなりません。
 昼からは時々雨も降りましたが、NICEの人たちとの協力もあり、山はみるみるきれいになっていきました。
「東京から来ました。仕事を始めたら楽しく充実した時間でした。緑の中の作業っていいですね」「設計の仕事をしています。土日は頭を使うのではなく、ワークの日にしたいです」
山からは三河湾が見えます。静かな環境です。大切にしたいです。
 今日はパパさんの手術でした。無事終わりました。また元気に里山に入ってくれるといいですね。ご心配おかけしました。
私は医者ではない。病気になると確かに薬を欲しいと思う。楽になりたいと思う。この苦しみから抜け出せるものなら、薬が効くなら欲しいと思う。
 この2・3日精神科医とは何だろうかと思うときがある。自分の意見をこうして発信できることは、大きな責任があることは知っている。
 薬がなくても、人間の心は救えるのではないかと思う。1日に11種類の薬を飲んでいる子がいた。日に日にその子の意識が低くなり、私の問いにも明確に答えられなくなった。体は斜めに傾き、寝て失禁しても気付かない。
 精神科医に手紙を書いた。「少しでも薬を減らすことはできないのか」
答えは明確だった。本人が希望しているのだからと。本人は死ぬことを願い、今の薬では効かない、眠れないと医者に言う。死ぬことが苦しみから抜け出す方法なら、楽に死ねるからという理由で薬を求めている。
 薬で病院に担ぎ込まれる子どもの数は多い。
薬で思考も鈍く、朝からぼんやりしている青年もいる。職場復帰はとの質問に「無理ですね」との答え。
 薬はなくても、きっと生きられる。私は今そう思う。
「あいさつが大事ということは分かります。でも挨拶しようとすると、緊張して声が出ません。」
 「挨拶した方がいいのかな」「何時からおはようと言えばいいのですか」
「毎朝おはようと言うのは、めんどうくさい」
 カウンセリングに来る生徒さんの中にこうした、「挨拶ができない」人がいます。「恥ずかしいから」と答える人もいます。
 練習していきましょうと言って、それからは帰る度に、お互いが意識して言ったこともあります。今では電話もできるようになったその人は、電話でも「こんばんは」など言えるようになりました。
 挨拶運動は苦手だったと言う人もいます。「目を見て挨拶しなさい」と言われて「もう無理」と学校へ行かなくなった人もいます。
 挨拶、たかが挨拶平気だよと言う人もあれば、挨拶は苦手と言う人がいます。人の心は繊細です。毎年30000人もの人が自殺しているという報告
多くの貴重な命が失われていくのは、本当に悲しいことです。同じ事が、人によって受け取り方も感じ方も違うのですから。
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Profile
kutsuna
所在地 愛知県
「りんごは青い」と言った子どもに、教師が「りんごは赤いものだ」と正した話を聞きました。感じ方は一人ひとり違ってあたりまえですし、実際、青いりんごもあるのです。
 普通とは何でしょうか?人と違うとは何を意味するのでしょうか?その子は翌日から学校へ行かなくなりました。一般的であれば、誰にも理解されやすく社会の中では生きやすい、そういうことかもしれません。しかし、形にはめて強いるものではないのです。みんなと違ったものを排除する。そんな傾向が多く見られるような気がします。
 排除されたこの中には、案外個性を伸ばして大成する子もいるかもしれません。しかし、生き方を身につけていない未熟な魂は、方向を失ってさまよいます。
 そんな子どもたちを「放ってはおけない。救わなくては。」と、校内で暴力をふるったひとりの問題児を引き受けたのがきっかけで、ついに自宅を開放して、フリースクールを始めました。

 今までに関わってきた子どもたちはこの5年間で、530人を超えました。「死にたい」と言い続けてリストカットを繰り返す少女や、「誕生日に自殺する」と宣言する少年など。悩む原因が何なのか分からないこともあります。
 しかし、そんな彼ら、彼女たちにも、たった一人の、たった一人の一緒に悩み、考えてくれる人が居れば、安心して眠ることができるのです。
 私たちはそんな子どもたちを「家族」として迎え入れ共に悩み、共に考えながら活動を続けています。
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