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クツナ先生のカウンセリング日記

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2008年07月
知立事件に思う今朝も知立の事件が新聞で大きな紙面として扱われています。「おとなしいが、キレると何をするか分からない」「刺されたと聞いて、あいつがしたとすぐ思った」「高校に入ったがすぐやめた」ひとつのことで注意されると、それもみんなの前で注意されると、子どもの心に大きな傷を残します。字をうまく書きたくても、漢字の画数が多いと、目に漢字が正確に映らない子がいます。いつもはおとなしいから、いじめにあっている子もいます。うまく自分の気持ちが言えないから、自分の本音は心の奥にしまいこまれ、本人を苦しめていきます。この知立事件にも、私はこうした子どもの持つ個性を感じます。誰かがこの子の個性に気付いてあげていたら、この事件は起きなかったと思う、そんなことばかりです。
 少年の事件と簡単に言われてしまいますが、その背景をきちんと理解していくことが本当に大切です。子どもを見守り、支えていくのが大人であって、教師です。今日の先ほどのブログにも書きましたが、学校側の早急の子どもへの支援こそが必要で、子どもを敵に回すことが子どもを預かる教育現場で少しでも減ることを望みます。
高校中退の影に潜む問題高校生の中退が増えています。私の学園では90パーセント以上が高校中退からの生徒さんです。「ママさんに出会えてよかった」「ママさんの学校がなかったら、俺の人生終わっていたもの」
 7年前のことです。一人の高校3年生が学校を退学すると言うことで相談を受けました。便所から出たら、便所の前で恐喝事件がまさに続行していて、そこの現場にいたということになり、謹慎、レポートと進んでいました。「もうやる気がなくなった。学校やめる」と言うのです。話していくと「もう一度やる」とレポートを終わらせました。もともと自分がしたことではない恐喝事件の学校サイドの誤解です。職員室にレポートを持っていく時「先生、できた」と職員室に一人いた担任に言いました。すると「なんだ、職員室に入るときは、失礼しますと言うんだ。もう一度言ってから入ってこい」との返事。入口にもどり、「失礼します」と言うと「なんだ、その言い方は。もう一度やり直せ」とまた一言。これが繰り返され、先生への暴言でまた謹慎。友人の弁護士に少し出てもらい、何とか卒業しました。
 この学校はその後2年で生徒募集を打ち切り、今は存在していません。高校3年生は40人いましたが、当時半数近くの26人しかいない状態でした。彼は今会社の正社員として働いています。
保健室登校 一歩校門に入れば出席1か月に一度、校門まで行く子がいます。1か月に一度、車を校門ぎりぎりまで止めて、一歩校門に足を入れると、学校サイドはもう何の登校刺激もしません。
 保健室登校が倍増と今日の新聞にありました。この数字にもこうした隠れた「一歩」対策があります。
 保健室からの卒業を書いた「届け、愛の声」(もう一つの家族 ドアのない部屋から 本の泉社)の中のM子さんも同じでした。「私が卒業できたのは、沓名先生がいてくれたから」と両親の前で彼女に卒業証書を渡しました。当時私は文部省通級指導教室を担当していました。保健室と通級指導教室があったから、彼女を支えられたと思います。卒業後わずか8か月の11月28日、彼女は病気のため16歳5か月の命を終えてしまいますが、私と彼女の中学時代の思い出は消えることはありません。
 一歩登校を支える学校になってほしいですね。一歩をよしとして、それですべてではなく、他の30日を放棄という対策ではなく一歩を心から支える対応が増えればと思います。
親は敵だという不登校の子の気持ち一人の少女から手紙が来ました。不登校の子の気持ちがかなりの便せんに書きつづられています。「ずっと家にいたかった」「なぜ学校に行けないの」「適応教室くらいは行けるでしょ」それでも行けなくなって・・「施設に入れる」と県外の寮制に連れていかれたこと、そこでの生活、半年の体験、
不登校の子の気持ちが、周囲の施設、学校、周りの家族、大人への思いと書かれていました。「私っていない方がいいんだ」「私って死んだ方がいいんだ」「親が敵だ」と苦しみの声で書かれています。
施設から帰ってからは、家族とどう接したらいいのか分からなくなったと書いてあります。
 私はこのような子がまだまだ全国にかなりの数でいると思っています。そしてそのような子への対応がまだまだ違っていると思います。
 今この家族は親の考えが変わってきて、この少女も今から出発ができそうです。「親が敵だ」誤解をうまく早めに両方に伝えなければなりません。本来家族が一番まとまってほしいのですが、この家族が難しいケースもあります。8月1日には、アスペルガー症候群についての講演を開きます。ここでも家族が多く集まってきます。
ダイアナ・ロスが歌ってます高すぎる山はない、深すぎる谷はないと歌っています。子どもたちが好き、家族が好き、まず家族そして今は自分が健康でなければ家族を守れないと素敵な笑顔で語っています。
 私も子どもたちが好きです。自分の子どもも好きです。いまは一人の孫もいます。そして私の学校に通う子ども達も大好きです。
 1学期が終わろうとしています。テストをやり残した子どもたちが次から次と集まってきます。50名います。いろいろな思いでこの学校に通っています。刺青を入れた子もいます。「ママさん、そんな話を同じ年齢の人とする?」私に聞きました。もちろん答えは[ノウ」です。私は若い人と話すのが好きなのです。私と同年齢の人の何人かは退職間際で今回の大分の汚職でびくびくしていますから。
 できることをしています。私のわがままです。好きなことをしています。学園を作りました。子どもたちがのびのび育つところであってほしいです。
上からの縛られた規則はありません。私と子どもたちの学園です。自由な学園です。人に迷惑をかけてはいけない・・それが規則です。
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kutsuna
所在地 愛知県
「りんごは青い」と言った子どもに、教師が「りんごは赤いものだ」と正した話を聞きました。感じ方は一人ひとり違ってあたりまえですし、実際、青いりんごもあるのです。
 普通とは何でしょうか?人と違うとは何を意味するのでしょうか?その子は翌日から学校へ行かなくなりました。一般的であれば、誰にも理解されやすく社会の中では生きやすい、そういうことかもしれません。しかし、形にはめて強いるものではないのです。みんなと違ったものを排除する。そんな傾向が多く見られるような気がします。
 排除されたこの中には、案外個性を伸ばして大成する子もいるかもしれません。しかし、生き方を身につけていない未熟な魂は、方向を失ってさまよいます。
 そんな子どもたちを「放ってはおけない。救わなくては。」と、校内で暴力をふるったひとりの問題児を引き受けたのがきっかけで、ついに自宅を開放して、フリースクールを始めました。

 今までに関わってきた子どもたちはこの5年間で、530人を超えました。「死にたい」と言い続けてリストカットを繰り返す少女や、「誕生日に自殺する」と宣言する少年など。悩む原因が何なのか分からないこともあります。
 しかし、そんな彼ら、彼女たちにも、たった一人の、たった一人の一緒に悩み、考えてくれる人が居れば、安心して眠ることができるのです。
 私たちはそんな子どもたちを「家族」として迎え入れ共に悩み、共に考えながら活動を続けています。
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