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クツナ先生のカウンセリング日記

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ここから出発2年近く私たちの学園に勤めてくれていた人が、今日この学園から新しい自分の道に出発していきました。いつものように車で入ってきました。でも今日がスタッフとしての最後です。
 「自分が何なのか分かりませんでした」と言います。長い自分との不安も入った日々だったでしょう。対人関係が苦手です。自分と合った人とは話せるけれど、なかなか苦しかったと話してくれました。
 誰でも苦手なことはあります。逃げたいこともあるでしょう。でも人として人に向き合うことは大切です。「家族は苦手です」と言います。「無理して家族関係を作る」必要は私はないと思います。
 集団が苦手だと言います。そうです。そういう人もあっていいのです。一人の方が落ち着く人だっています。
 ひきこもって苦しんでいた時間も今はきっと自分を取り戻すのに必要な時間だったと思える。「ママさんに会えて、ここでみんなと過ごせたから、自分の道を見つけることができました」
 がんばって。あなたは自分に自信が付いたのです。おめでとう。ママさんだけの見送りになってしまったけど、また苦しい時にはいつでも遊びにきてね。素敵な出発です。
2009年が始まりました今年はどんな年になるのでしょうか。世界中が苦しんでいます。でもどこかに打開策を見出したいと小さな学園からの発信です。日野原重明先生の名前を聞いたことがある人も多いでしょう。彼が私たちの長野滞在中にさくら国際高等学校(私たちの本校)で講演をしていらしたのです。わしば山荘の下見を後に回せば彼の講演を聞けたのにと今も残念でたまりません。そのさくら国際の卒業式に日野原先生が出席されるというのです。彼は聖路加病院の院長先生で、今97歳の現役医師でもあります。よくテレビに出ていらっしゃいます。オウム事件の時、彼の病院での治療でサリンと分かり、多くの人の命が救われたということはずいぶん昔のようですが、私たちの年齢では覚えていらっしゃる人もあるでしょうね。子どもたちに命の大切さをお話してはテレビや新聞や本にも多くの彼の考えが出ています。さくら国際高校の新井先生は東京ではかなり知名度が高いのですが、私たちの発信不足です。
 長野で一緒に卒業式ができたらなんて思ってしまいました。向こうは人数も少なく体育館もあり、私たちは人数も多く教室は狭く・・ああなかなかうまくいきません。卒業式を感動あるものにしたいのです。そのための準備を今からします。今年も良い年でありますように。
新しい校舎のデザインができました すべて手作りと言うわけにはいきません。でも出来るだけ子どもたち、青年たち、スタッフと作っていきたいと思います。レンガ一枚一枚が大切な思い出です。瓦一枚一枚が大事な思い出です。小学生から高校生、大人と多くの人と作っていきたいと思います。
 中庭にはケヤキが引っ越してきます。6年前に植えた木です。中庭にはレンガを敷きたいと思っています。テーブルも置きたいですね。前の校舎よりずいぶん小さくなりますので、二階に屋根部分を出しました。屋根の上をウッドデッキにして、30人くらいが海を見ながら勉強できるように考えています。夏は最高ですね。冬は森のスクールを見ながら、温かいサンルーフの下で勉強したり、話したりする土間を考えました。
 民家もきれいにしたいと計画しています。土間のまま談話室に行けたり、話せる部屋を考えています。ひとりのんびり勉強できるスペースも作りました。予算内でできるように考えていますが、この時世です。予算通りにはなかなかいかないかも知れません。
 子どもたち、高校生、青年・・みんなにとっての居場所の学園です。今から1年かけて作っていきます。
今一人の母親からの緊急のメールでした。子どもが部屋で大きな声で叫んでいる。どうすればいいのかと言う内容です。
 青年は発達障害があります。自分のことを家族に理解してほしくても、その気持ちや本音をうまく家族に伝えることができません。家族は青年が部屋で叫んでいることに対してどうすればいいのか話し合っていましたが、家族の意見もバラバラで、深夜の11時過ぎだけど私のところにメールしてきたようです。
 私は青年に声をかけて何があったのか聞くように指示しました。一日自分の部屋にいるのです。さまざまなストレスを抱えています。ましてや音過敏の青年は家族の話がイライラの原因になることも多いので、母親に部屋に行ってもらいました。すると先程、母親から電話がありました。
 「家族が僕の部屋の外の廊下で話していた。それを止めてほしい。前にも言ったのに、家族はまだ僕の気持ちが理解できない」と青年が言い、「分かりました」と母親が居間に戻ってきたとのことです。
 「そんなことであんなに怒鳴らなくてもいいのに」と母親は思ったそうです。理由は小さなことなのかもしれません。でも彼には大きなストレスになっているのです。母親が彼に聞いてくれるだけで解決できることもあるのです。どなり続けるのは彼にとっても家族にとっても苦しいですから。
新しい環境への不安 誰でも新しい環境には不安が伴います。何があるのか、またその先は見えないものですから、その道に進んでいっていいのかどうかとあらゆるものが気になるともう今の状態を保つのさえ大変になります。新しい環境への不安は、発達障害のある人にとっては自殺を考えるほどのものになります。
 「もう自殺しかない」と青年は言いました。確かに人生の大きな環境への変化を自分で作ってしまったのは自分でもわかるのですが、ではどうすればよかったのかと悩みます。悩むくらいなら、死んだ方が楽と言います。他人の意見は聞けません。自分で考えると言います。自分で何でもやると言います。他人に任せることはいやだと言います。何でも自分でやると・・でも自分一人ではできないことも多くあるんですよね。人に頼りたくない、そう言ったかと思うと、すべて命令に移ったりします。自分の弱いところは見せたくないのは分かります。でもできないことはできないという限界が、頑固さと重なると、なかなか行動に移れません。個性あるこの人たちは、他の人なら悩まずに済むところを悩むこともあります。また優先順位がつかないからその先の失敗につながる時もあります。
 多くの発達障害の青年がひきこもりの状態の中にいます。人の気持ちの感情面での移入は難しいですが、どこかに解決への出口はあると思います。
高校中退再び高校そして大学そして・・もう3年になります。高校中退から再び私たちの高校への道を求めてきた少年がいました。この社会に牙を向くような強い大人への不信感を持っていました。私たちとの出会いから、彼の顔に優しさが生まれ、後輩の面倒もよく見てくれる青年になっていきました。高校を卒業して、一般の大学に進学したいと相談されました。彼には苦手な数学と英語はネックになりました。通信の大学への進路となりました。がんばったのです。でも「もう無理」とスクーリングに来ない日がこの10月から目立ちました。
 彼と話をしました。「これだけがんばったんだもの。俺的にはよくやったと思う。社会で必要なのは本の中の知識だけではダメと言うのもわかった。俺、働きたい。やっと大学生の身分ももらったから、この身分は大切にして今から働いてがんばりたい」と言いました。パソコンにも取り組みました。
アルバイトはもう長い間がんばっています。この不景気だから大変ですが、彼は自分で納得して次に進もうとしています。
 中学、高校そして大学。今彼は自分の判断で動くときが来ました。こうした時に、人は大きくなります。休学の2文字は今までの彼の人生に今度は大きな意味を持ち、大学生の身分証は彼を支えてくれると私は信じています。
NICE参加のクリスマス会(3) 昼の3時にはもう立派なクリスマスケーキが3個できました。パイナップル、みかん、桃、そしてキウイ狩りに行って収穫したキウイが次々にケーキの上に乗っていきます。子どもたち、生徒の作品が出来上がっていきます。私がデジカメに撮ってあるのですが、このパソコンに取り込む技術がないためすぐにここに載せられないのが残念です。
 クッキーの焼ける匂いも学園に充満し、ケーキとクッキーとドリンクバーと・・どれもおいしかったです。
 4時すぎには夕食のカレーライス作りです。じゃがいもを洗う人、皮をむく人、切る人、玉葱、ニンジン、・・カレーライスは私の出番です。
 カレーライスも終わり、片づけするともう6時、解散までの一時間みんなで机の向きを変えてゲーム大会です。「聖徳太子ゲーム」をやりました。賑やかなざわめきのような騒音の笑い声やら・・その中でそのゲームの大変さに一人のNICEの人から「ママさん、このゲームやったことがあるんですか」の質問。やっぱり。ふふ初めてです。教師も長くやってましたから、いろいろなゲームも知っています。「聖徳太子ゲーム」なんて名づけたのもとっさのひらめきです。7時過ぎお迎えの保護者の人達の車のライトがグラウンドに入ってきます。多くの人達の協力で子どもたちが成長していきます。ありがとうございました。
NICE参加のクリスマス会(2)朝8時過ぎからスタッフの準備が始まりました。打ち合わせも済み買物に出かける人、会場準備する人、集まる子ども、生徒、NICEの人達も遠くは大分から東京からと学園前に止まるバスに乗って次々に若者が集まって来ます。
 グラウンドではキャッチング、室内では卓球、マジックショウ、トランプオセロ、ジェンガ、あちらこちらで子どもたちにとっても生徒たちにとっても、いつもはスタッフと過ごすのが新しい仲間との出会いの一日です。飛び入りの子どもも加わり、おんぶしてもらったりといった光景も見られました。海に出かけた子たちは貝がらを拾い、作品にしてプレゼントしたり山に出かけた子たちは100メートルのところまで登ったりと穏やかな天気に恵まれたおかげで昼間の時間はとてもゆっくり過ぎていきます。保護者のかたからは寿司の差し入れです。38名がお腹いっぱい食べてもあまるほどの大きな大きな差し入れでした。またスタッフの家からも100以上のおはぎが差し入れされ、昼間のカレーライスは夜のメニューとなり、多くの人々の協力に心から感謝です。お昼も済み、後片付けも済むととうとう待っていたクッキー作りとケーキ作りの時間です。チョコレート、クリームの泡立て、材料のさつまいもを洗う人、皮をむく人、ゆでる人、クッキーの型を取る人、パンダやらいろいろなキャラの形が出来上がっていきます。
NICE参加のクリスマス会(1)20日21日はゆずりは学園のクリスマス会です。フリースクールの子どもたちが7名、高校生が11名、スタッフ6名、NICE12名(大学生、会社員)一般参加1人合計36人が参加しての今年のクリスマス会です。
 この日のために、子どもたちはクッキーは何を作る?ケーキは何を作る?材料は?スクーリングのある日に高校生とスタッフの話し合いが続きます。
また今回は12名もの人が宿泊です。以前は夏でしたので、ふとんも少なくて大丈夫ですが、今回は冬であり、敷布団は2枚毛布1枚掛け布団2枚枕ひとつそれを全部用意すると、ふとん類だけで60枚です。トトロの家と呼んでいるところからスタッフ、生徒達と学園の中に運ぶところから準備は始まります。でも楽しいクリスマス会場にそれらの布団は邪魔ですから、それらを置く場所の確保もなんとかしなくてはなりません。どこに置くか布団60枚の置き場所はなかなか場所が必要です。他の物も移動する必要性があります。やったおその場所も見つかり・・と12月に入ってからは準備、掃除、移動と忙しい日々でした。
 18日のスクーリングの日、レポートももう大丈夫という生徒たちとスタッフの人達の最終確認もして、準備終了です。
いつも緊張してしまう人いつも自分が正しいと思う人がいます。昔はそんな人を「がんこおやじ」だとか「本当に人の言うことをきかないんだから」とか言っていました。その人が社会性があり、それでも人となんとかやっていける人ならいいのです。
社会の中では苦しみながらなんとか生活しているのですが、自分一人になると自分の本音がうまく出せなくて、そのイライラを家に持ってきて、それでまた苦しむ人がいます。中学の子から電話がありました。「先生、やっとマラソンが終わったよ。がんばったよ」・このマラソンが始まると、心臓がどきどき、吐きそうになり、前日まで一生懸命走り、それでもまだ緊張してしまうのです。電話の中で「あなたは象さんが空から降ってくるくらいいろいろ思うんですね」と話すと電話の向こうで笑います。緊張を取ってあげることが大切です。困ったり、悩んだりすると彼女から電話が入ります。
 このブログを書いているときに、ニュースでトヨタが赤字の方向かと言っています。世界のトヨタです。なんとか乗り越えてほしいです。誰でも幸せになってほしいですね。みんなで頑張ってこの突然といっていいほどの景気への対策を考えるときなのですね。
 明日は多くの若者とまた会える日です。子どもたちも生徒も若者もみんな楽しい日を迎えるといいですが。
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kutsuna
所在地 愛知県
「りんごは青い」と言った子どもに、教師が「りんごは赤いものだ」と正した話を聞きました。感じ方は一人ひとり違ってあたりまえですし、実際、青いりんごもあるのです。
 普通とは何でしょうか?人と違うとは何を意味するのでしょうか?その子は翌日から学校へ行かなくなりました。一般的であれば、誰にも理解されやすく社会の中では生きやすい、そういうことかもしれません。しかし、形にはめて強いるものではないのです。みんなと違ったものを排除する。そんな傾向が多く見られるような気がします。
 排除されたこの中には、案外個性を伸ばして大成する子もいるかもしれません。しかし、生き方を身につけていない未熟な魂は、方向を失ってさまよいます。
 そんな子どもたちを「放ってはおけない。救わなくては。」と、校内で暴力をふるったひとりの問題児を引き受けたのがきっかけで、ついに自宅を開放して、フリースクールを始めました。

 今までに関わってきた子どもたちはこの5年間で、530人を超えました。「死にたい」と言い続けてリストカットを繰り返す少女や、「誕生日に自殺する」と宣言する少年など。悩む原因が何なのか分からないこともあります。
 しかし、そんな彼ら、彼女たちにも、たった一人の、たった一人の一緒に悩み、考えてくれる人が居れば、安心して眠ることができるのです。
 私たちはそんな子どもたちを「家族」として迎え入れ共に悩み、共に考えながら活動を続けています。
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